メガビタミンC とは
私たち日本人は食事から1 日あたり少ない月(夏場)で40mg 、多い月(冬場)で100mg 弱を摂っているそうです。冬場の量が多いのはみかんを食べているからです。
メガ・ビタミンCとは所要量の枠を超えた、日に2gとか10gとかの大量摂取で「からだそのものを変える」ことなのです。
因みにレモン1 個を丸絞りしても含まれるビタミンC はたった20mg 程度ですので2g( 2000mg )をレモンで摂るなら日に100 個必要となりますが、口の中がピリピリ、胃袋も酸で冒されて炎症を起こしてしまいますから、試さない方が良いと思います。
それでは、どうやってビタミンC を摂ったら良いのか?ですねビタミンC はレモンから抽出しても、アセロラから抽出しても全て同じL 型のアスコルビン酸なんです。
工業的には昔はジャガイモを使いましたが、現在はトウモロコシの澱粉から作ります。ヒトやサルなど以外の哺乳動物には澱粉を分解したブドウ糖からビタミンC を作る酵素を持っているからビタミンC を作りだせますので、それを工場で同じように酵素処理して作るのです。
レモンから作ったとか、アセロラから作ったビタミンC のサプリメントもありますが、中身は全て同じですから、安価に作れるトウモロコシの方が良いに決まっています。
しかし、トウモロコシからバイオ燃料を作るのと干ばつ被害でトウモロコシの価格も上がってきています。
ところで、日に2000mg ( 2g )以上のビタミンC を摂るとどうなるでしょうか?実は1 日だけだったら「臨時ボーナス」のように貯蓄にまわさずに使ってしまいます。
そして、残念なことに、口から入ったビタミンC は全てが吸収されるわけではありませんので、全く実感が無いかもしれません。
ところが、毎日「臨時ボーナス」が入ってきたらどうしますか?
少しは普段よりも贅沢に使ってしまうかもしれませんが、ある程度貯めておこうと思いますよね。
先ずは貯金箱に入れますよね。「いや、銀行や郵便局に預ける」と言ったあなた。体の中には銀行も郵便局も無いので、それは考えないことにしましょう。
体の中にはビタミンC を貯めることが出来る場所がたくさんあります。
筋肉、肝臓、心臓、肺などいたるところにビタミンC の貯金箱はあります。
しかし、普段はあまり使わない貯金箱なので直ぐに満杯になってしまうのですが、体の仕組みは非常に合理的に出来ています。
毎日、毎日、「臨時ボーナス」が入ってくるのですから貯金箱を大きくするのです。
ビタミンC の貯蓄が或る量を下回ると壊血病で命は終わってしまいますから、貯められるだけ貯めようと、貯金箱を大きくして行くのです。
体重60 Kg の人では全体で4500mg の貯金箱が有ると云われています。毎日2000mg を摂り続けて、おおよそ1 ヶ月でこの貯金箱は満杯になります。
毎日3000mg なら、その半分の2 週間ぐらいで満杯になります。
満杯になったら、その次はどうなるのでしょうか?ここが体の面白い仕組みで、「これ以上貯められないから使っちゃおう」とするのです。
そうなると始めてビタミンC の効果が現れてきます。
例えば春になると目が痒くなり、鼻水が止まらない「杉花粉症」の方が、毎日2000mg を摂り続けていると、おおよそ1 ヶ月経った時に「凄く楽になりました」と言われるようになります。もちろん、個人差がありますから100 %楽だと言う方もおれば、鼻炎の薬は要らなくなったけど、目薬だけは使いたいぐらいの差はありますが、辛かった症状が緩和されるのは間違えないと思います。